アルコネ ディレクターズブログ

2015
1017

Yahoo!SSL化でも慌てない!これからのキーワード解析

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Googleで導入されて物議をかもしていたSSLの波が、Yahoo!にも押し寄せようとしています。
2015年8月18日より、このSSL化は段階的に進行しており、今後大部分の検索結果にてSSL化されるであろうと予測されています。

これからますます取得できなくなるキーワード情報

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notprovided

Google Analyticsでは取得できないキーワードについて(not provided)と表示される。

Google Analyticsなどの主要なアクセス解析ツールでは、現状のGoogleからの自然検索(広告ではない検索エンジンからの流入)に使われたキーワードはほとんど取得できない状況となっています。
その要因は、Googleにて導入されたSSLという技術のため、ユーザーがGoogleサイト上で入力した情報をアクセス解析ツール側に渡さなくなったからです。
マーケターにとって見れば、どんなキーワードでアクセスがあったか、どんなキーワードで集客することがサイトにとってプラスになるのかを推し量るために、アクセス解析ツールから取得できるキーワードを利用することが多いため、不便を感じるケースが多々ありました。

そんなSSL化の波がYahoo!にも適用されはじめています。

これまでは、Google経由での検索キーワードが取得できなくても、Yahoo!からの検索キーワードは取得できていたので、不完全ではあるものの、ある程度のキーワード情報を収集することができていました。
しかし、今回のYahoo!のSSL化に伴い、ますます充分なキーワード情報を収集するのが難しくなることが予測されます。

キーワード情報取得の代替手段

では、私たちWebに携わる人間は、今後どのような情報を指標としてマーケティングにあたれば良いのでしょうか。
さまざまな方法がありますが、代表的なものは以下の2つだと考えられます。

Google Search Console(旧:Googleウェブマスターツール)を利用

精度に疑問符が残りますが、Google Search Consoleを利用することで、検索結果画面に表示された際、そのときに使用されていたキーワード情報を取得することができます。
Google Search Consoleの検索クエリ表示機能は、クリックしてサイト訪問をするに至らなかったキーワードも表示されるため、クリックされなかった原因を検討し、descriptionを変更するなどといった施策にも応用可能なツールです。

リスティング広告を利用

Google AdwordsやYahoo!プロモーション広告については、キーワード単位で出稿を行うことができるため、出稿の際のインプレッション(表示回数)を確認することで、どんなキーワードに需要があるのかをつかむことができます。
また、広告文とキーワードの組み合わせでクリック率が上下しますので、特定のキーワードについて、どんな訴求が効果的なのかを推し量り、サイト自体の改善に応用するといったことも可能です。

1ページ1キーワードの原則

keywords3もうひとつ、Yahoo!SSL化に限った話ではありませんが、1ページ1キーワードの原則というものがあります。元々はSEOを意識したコンテンツ展開を行う際に、1ページにあれこれとキーワードを入れるよりも、キーワードを絞った方がいいよ、というものだったのですが、今回のYahoo!SSL化を受けて、この考え方はますます有用になると考えられます。

SEOの観点から

1ページ1キーワードの原則に従ってページを構成することで、検索エンジンはそのキーワードに関して詳しく書かれたページであると認識し、検索順位を向上させる傾向にあります。
逆に、色んなキーワードを同時に狙っているようなページだと、色んなキーワードにテーマが分散してしまい、検索順位は上がりにくくなります。

ところで、この話を扱う際に注意したいのは、1ページ1キーワードの原則の捉え方についてです。
1ページ1キーワードとは言っても、1キーワードだけで構成しなくてはいけないという意味では決してありません(というか、そうしたコンテンツを制作することは不可能です)。
1つのキーワードを狙うと決めたら、そのキーワードに関して、深く掘り下げてコンテンツを作るのが有効だ、というぐらいに捉えるのが良いでしょう。
1ページ1キーワードがピンとこなければ、1ページ1テーマと覚えていただいても良いかもしれません。

効果計測の観点から

アクセス解析ツールを利用した際、キーワード情報を取得できなくても、ランディングページ(アクセスしたユーザーが最初にアクセスしたページ)の情報を参照することは可能です。
また、特定のランディングページから流入したユーザーが、どの程度コンバージョンに至ったのか、どの程度の精読しているのかといった情報も取得可能です。
このときに、ランディングページのキーワードをある程度絞っていれば、反響を得やすいキーワードの傾向をつかみやすくなるというわけです。

まとめ

GoogleのSSL化に際して、キーワードの情報を慌てて集めていた業者があったようですが、キーワードそのものはお金を生み出しません。
キーワードは、ユーザーが検索エンジンに入力する要望、リクエストです。
何かかなえたい望みがあるからこそ、ユーザーは検索エンジンにキーワードを入力するのです。

お客様のリクエストであるキーワードに対して、いかに適切な答えを返してあげるか。
このことを忘れなければ、アクセス解析ツールでキーワード情報を取得することができなくても、有用なコンテンツを生み出すのは不可能ではないはずです。

この記事の著者


成田純一(なりたじゅんいち)

解析を用いてユーザーの声を汲み取りながらPDCAを回す、改善型のサイト制作を得意としています。

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